講師:芳林 由美子氏
(パナソニック株式会社ナレッジサービス推進室・中小企業診断士・社会保険労務士)
日時:2019年5月19日(日) 14時~17時
場所:大阪産業創造館
<芳林さんよりメッセージ>
パナソニックでは100年の歴史で培ってきた様々なノウハウや知見を社外の企業へ無形サービスとして提供する新規事業を展開しています。私の所属する「ナレッジサービス推進室」は、社内向け支援活動(人材育成、現場改善、知財、解析など)を標準化・パッケージ化し、中小企業に向けて外販する営業組織です。
私は、企業内診断士として、パナソニックの調達部門やトレーディング部門の経営企画を担当してきましたが、中小企業と直接の接点を持つ業務に就きたいと思い、昨年10月に社内転職制度で現職に異動しました。お客様である中小企業の経営課題に対し、社内リソースをコーディネートし、最適な処方箋としてコンサルティングや研修の形で提供する活動を行っています。今回の例会では、私たちのコア商材のひとつである「現場改善コンサルティング」についてご紹介します。これは中小企業への「工場一日診断」を通してムダ(=改善点)を発見し、その後の現場改善活動をハンズオンでサポートしていくサービスです。
製造現場ではIoTやAI、ロボット化など「スマートものづくり」への取組みがどんどん加速しています。IT導入をより効果的なものとするためには、ものづくり企業が過去から綿々と実践してきた地道な“現場改善“が実はとても重要になってきます。「現場改善の延長線上にIoTがある」と考えると、IT化の前に現場でやるべきことをやっておく必要があります。その際に診断士として役に立つのが「現場のムダを見つける目利き」の能力です。作業の動画分析や簡単なワークショップを通じて、ムダを見つける着眼点とコツを一緒に学びたいと思います。